今日は、先日行った芋ほり大会の模様をご紹介。
芋ほりのタイミングはなかなか難しい。
蔓から葉っぱがたくさん伸び、元気な様子は外から見てわかる。でも実際の芋は土の中。土の中で芋たちがどのくらい大きくなっているのかは、掘り出してみるまで分からない。
ふと、昨年のダイコン不作のことを思い出す。
土から顔をのぞかせている部分は、葉も青々と茂り、首の部分も大きくなっている。
葉っぱの様子を見ながら、今だ!と言うタイミングで引っこ抜いてみたけれども、ダイコンは簡単にスポッと抜けてしまった。
土の中ではそんなに大きくなっておらず、背丈の短いものばかり。
「ダイコンを植えたはずなのに、出てきたものはカブみたいだな……」
原因はいろいろ考えられる。土の栄養が足りていなかったとか、土が固かったとか、土に潜む菌や微生物が生育を妨げていたのではないか?とか。
ダイコンいっぱいのホクホクおでんを楽しみにしていたのだけれども、これだとおでんは夢のまた夢。美味しくいただいたけれども、あの時の落胆ぶりやいかに。残念な気持ちばかりが膨らんでいた。
さて、芋はどうだろう?昨年のダイコンのように、掘り起こしてみたけれども何もなかったなんてことになってはいないか?
イロドリのスタッフの皆さんも、お手伝いに来てくれる人たちも、そして、子どもたちも、期待に胸を膨らませているに違いない。
そしていざ、芋畑へ。
スコップを片手に子どもたちが畑に散らばり、丁寧に土を掘っていく。
するとどうだろう、あちこちから子どもたちの歓声が聞こえてきた。
「あった!」「ここにいる!」「うおお!でけえ!」「キャー虫っ!」
明るく元気な声。
「こんなでかいのとれたー!」
がんばって掘り出した芋を両手に抱えながら、見せに来てくれる子もいる。
和気あいあいとして雰囲気で芋ほりの作業は続いたけれども、次第に真剣に芋と向き合い寡黙になる子どもも。
そして大人たちも慣れない土いじりに悪戦苦闘。
吹き出す汗をぬぐいながらたっぷり1時間。出てくる出てくるたくさんの芋、芋、芋。
ありがとうサツマイモ。子どもたちの喜ぶ顔を見て、ホッと胸をなでおろす私。頑張って育ててきたかいがありました。
そして素直に思う。芋ほりは楽しい!
(2021.11.12:コラム/遠藤洋次郎)