第34話 夏の天敵

農家の皆さん、外仕事をされる皆さん、これからの時期は熱中症に注意が必要です。お互いに気を付けていきましょう。

私も真夏の炎天下、ひとり作業をしていた時に突然暑さを感じなくなって、その夜熱にうなされたことがあります。たぶんあれが熱中症の症状だったのではないかと思っているのですが、ここ最近の夏の暑さはタダものじゃありません。こまめな水分補給と休息、塩分補給も忘れずに行きましょう。

と、この時期になるといろいろと注意しなければならないことがある。

一つは蚊。畑でも半袖短パンで過ごしたいけど、肌の露出は蚊の格好の標的。長袖長ズボン、首元を覆う日よけのついた帽子をかぶっても、スキマを狙ってあいつらは襲撃してくる。

首筋、おでこ、素肌の部分には容赦ない。眉毛のあたりを刺されたときにはお岩さん状態。

農園の参加者には「それはハチの巣を駆除するかっこうなのではないか?」と思うほどの全身防護服、プラス、携帯用の蚊よけ機器をぶら下げてくる方もいる。

虫よけスプレーだけでは事足りず、それだけの完璧な防護で臨まねばならない。

かゆみ止めは常に持ち歩き、私も作業をするときは蚊取り線香を吊り下げ式のホルダーに入れ、常に線香の煙にいぶされている。

そしてもう一つ、この時期の天敵は紫外線である。

夏の紫外線よりも6月の紫外線の方が強いという。実は私も今年になってすでに一度、腕の皮がむけている。

日よけの帽子をかぶっても、どんだけSPFの値が高いクリームを塗ってみても、完全完璧に遮断できるものではない。私が頬を赤くしているのは照れているからじゃなく、日に灼けたからだ。

今年に入って、コロナ太りを解消すべくダイエットを始めた。目指せ細マッチョ!と目標は掲げているけれども、積年の皮下脂肪や内臓脂肪はそう簡単にそぎ落とせるわけでもないので、細マッチョまではいかないまでも、この夏『脱いでも恥ずかしくない体』を目指そうと頑張っている。海やプールに行って服を脱いでも恥ずかしくない体になりたい!

鍬をふるえば腕が鍛えられる。草刈りのために立ったりしゃがんだりすれば、これはスクワットだ!と思いながら、素敵なボディラインを目指して今日も畑に出かける。

炎天下、畑を耕す。汗をかきTシャツ姿になる。腕が日に灼けて黒くなっていく。

さて今日は夕方からお出かけだからとシャワーを浴びようとバスルームに行き、着ていたTシャツを脱ぐと、どうだろう、Tシャツの日焼けの跡がバッチリ残っている。

やっぱりこの夏、裸になるのはハズカシイ。

(2021.06.18:コラム/遠藤洋次郎)