第49話 季節の移り変わり

ナスとズッキーニ、オクラの畝を片付けて、今年の夏野菜の収穫は終了。

まだ少しトマトとピーマンが穫れそうなので残してあるけれども、夏の盛りの頃と比べたら実も小さなものばかり。

今年も美味しい夏野菜をたくさん収穫できました。

 エダマメの植わっていた場所にはハクサイやカブダイコンが緑の葉っぱを広げている。

 畝を片付けていると、今年の春からのいろいろなことが思い出されてくる。

 ナスやピーマンを種から育てようとポッドに種をまいたのだけれども、一向に大きくならず、結局苗を買ってきて植えたこと。

 ここの畝はエダマメ。ここの畝もエダマメ。ここにもエダマメ。と昨年以上にエダマメ畝を増やして、収穫の時期である夏の盛りを待っていたこと。

そして、ネズミか何かに食い荒らされてしまったこと。

 カボチャの蔓が長く長く伸びていっていたこと。

 水を撒くのを怠った日。熱中症の危険にさらされながら草刈りをした日。

キンキンに冷えたサイダーの美味しさ。

 日焼けするのも気にせずにTシャツ姿で耕運機を動かしていたのに、今は長袖の作業着を着なければ風邪をひいてしまいそうになる。畝を吹き抜ける風もすっかりと冷たくなってしまった。

 農作業をするようになってから季節の変化を肌で感じることが多くなった。サラリーマンの頃よりももっと敏感に、空気の感じや木々の葉っぱ色づき具合、空の色の変化を感じる。

外で作業しているから当然なのかもしれないけれども、季節の移り変わりを感じられるのも、畑仕事をしていての醍醐味なんじゃないかな?とも思う。

 これからどんどん寒さが増してくる。寒くなってくるとハクサイはどんどん甘みを増してくるというし、ダイコンも大きくなっていくから、これからの時期も楽しみ。タマネギやニンニクも冬を越えて大きく美味しくなってくる。

美味しい鍋料理に思いを馳せて冬の寒さを待つことにしよう。

 と言いながら、夏生まれの私は冬が大の苦手。

 嫌だよ、布団の中でぬくぬくしていたいよ。早起きなんてムリムリ。朝の6時なんてまだ日が昇ってきてないじゃん。夜だよ夜!あと1時間寝る。いや、少なくともあと30分!

 こうして自分に甘い人間が、布団の中にくるまって動かないでいる。

そんな季節がやってきます。

(2021.10.29:コラム/遠藤洋次郎)